プログラムの削除(ソフト種類で異なる)

 ダウンロードとインストールを覚えたら、アンインストール(削除)も知る必要がある。ドキュメントや画像ファイルならゴミ箱に捨てるだけでいいが、プログラムアプリケーション」又は単に「ソフト」ともいう)の場合はそうはいかない。判る人なら10行も書かなくていのだが・・・。頑張って解説をしよう!

 使ってはみたが使い勝手が悪く使用しなくなったプログラムや将来的に絶対使わないであろうプログラムは、パソコン内から削除(アンインストール)したい。その際は正しい手順で行う必要がある。
多くのプログラムは、インストールの際にパソコンの工場出荷時のレジストリを書き換える。要らないからと単純に関連フォルダやアイコンのみ削除したのでは絶対にいけない。パソコンの中にゴミが残るし、そればかりか正常な動作をしなくなることも多い。つまり、レジストリをインストール前の状態に戻さねばならない。

 

そのような場合、削除法には概ね次の3通りの方法があり、次の順番で試みるとよい。

  プログラムフォルダ内の一部
  プログラムフォルダ内の一部

1.アンインストールプログラムによる削除

 当該プログラムの中を探して、右図の二例ように uninstall.exe、unist.exe などの実行プログラム(拡張子が「exe」)が存在しないか調べる。もしなければ、次の標準方式によればOK。

このタイプはプログラの作成者が用意したプログラム自身が持つ削除機能である。確実に削除してくれるが、アンインストールの際に製品改良に役立てるため、勝手にインターネットに接続し何故アンストールするのか尋ねてくるものが多い。そのような場合、下手な答え方をせず、「パソコンメンテナンスのため、再インストール予定」とでもしておくと詳しく聞かれないで済む。

2.Winndows のもつ標準方式による削除

 最も多いタイプで、スタート → コントロールパネル → プログラム → プログラムのアンインストール(プログラム名の上で右クリックして)選択する。この場合、パソコンの能力により一覧表が出るまでに時間のかかることがあるが、余分な操作をせず焦らず待つことだ。

3.当該フォルダごとそのままゴミ箱に捨てる

 この種のプログラムはレジストリを使わないで動作するもので、プログラムフォルダ内に unistall.exe などもないし、windows 標準方式の場合の一覧表にも表示されていない。その場合はプログラムフォルダごと削除するだけでよい。

削除作業の終了後 windows 標準方式の場合の一覧表にはなくても、自分で作成したデスクトップ、sendto フォルダ、クイックランチ(起動)フォルダに起動用アイコン(ショートカット)が残っていないか確認し、見つけたらゴミ箱に捨てる。

ここまでは、初心者やパソコンに詳しい知識のない方でも、確実に覚えて頂きたい基礎知識である。

 パソコンにある程度慣れた方なら、以下に示す方法も試してみるとよい。

初心者は絶対にやってはいけない! レジストリは1字間違えてもパソコンは使用不能になることがある。ヒトで言えば脳の手術に相当するものである。もっとも、工場出荷状態に戻しても何ら被害がないのであれば別だが・・・。

インストールで述べたような一部のプログラムは、完全に削除できず時折悪さをすることがある。それを完全になくするには、特殊なプログラムにより強制的に削除してしまうか、レジストリを操作するしかない。[windows] キー+「R」で検索ウインドウに「regedit」と入力してレジストリエディタを起動すれば編集可能だが、説明が長くなるのでここではやめておく。

4.特殊な強制的削除プログラムによる削除

 上記までの操作で削除できないものは、そのプログラムが一部の機能を他のプログラムと共有していたりすることが多い。「IObit Uninstaller」や「Unloccker」などでその関連を強制的に断ち切って削除する必要がある。それぞれの使い方をよく読んで試してみるとよい。
ただ、初心者はこのソフトを使わない方がよい。何故なら、このソフトを完全アンインストールするのに、また別のプログラムが必要になる。

5.レジストリの中の関連データを直接削除

 これまでの操作をしても、なお且ついずれでも削除不能な一部のゲーム用プログラムやインターネットのツールバーから表示が消えなかったり、プログラムフォルダはないのに削除の一覧表に残る怪しいものがたまにある。これらはレジストリエディタで削除するしかない。緊張のあまり作業中に思わぬ失敗をしかねないので、事前に必ず「システムの復元ポイントの作成」をしておくこと。但し、トラブルによりこの操作すらもできなくなった場合は、この方法は使えないこともある。その場合は、メーカーのサポートセンターに尋ねるのがよい。