PDFファイルとは?
PDF(Portable Document Format)ファイルとは、Adobe Systems社によって開発された、電子文書のためのフォーマットにより作成されたファイルのことで、Adobe は「アドビ」と読む。こちらにも書いてあるように、あくまでDocument(文書)ファイルに関するもので、文書(写真、図表を含む)、設計図面などを主に取扱い、一般の動画や音楽のPDFファイルはない。(但し、上位のマルチメディア対応のソフトもある。)
最近のパソコンの殆どに PDF ファイルの閲覧ソフト(アプリケーション)として、Adobe Acorobat Reader DC(旧 Adobe Reader) が組み込まれている。時々バージョンアップ(無料)の案内が来るので、その都度早めに更新しよう。以前にも書いたが、バージョンアップとグレードアップは違うので注意!!
以下にその特長を簡単にまとめてみる。
特 長
1.異なる環境のコンピュータで元のレイアウト通りに表示・印刷が可能。
これが最大の特徴である。つまり、自分が作成した PDF ファイルは、相手のパソコンの機種やOS(Vista、7、8、10など)が異なっても、相手側が同じソフト(例えば、Excel、Wordなど)を持っていなくても、自分のパソコンで見る画面と同じレイアウトのままで、見ることができることである。
設計図面などはいろんな CAD ソフトで作成するが、CAD データそのままでは、相手に同じソフトがなければ見ることができない。あっても、CADの操作法を知らなければ図面が見れない。しかし、PDF ファイルならだれでも容易に見ることができる。
2.ファイルの容量を小さくできる。
圧縮してデータを格納するので、大きなデータも小さな容量になる。巨大な容量のデータをもつ設計図も、1枚の PDF にしてしまえば、通常1分以上もかかる送信が瞬時に終わってしまう。その場合は読み取り分解能を高くしておかないと、閲覧の時に細かい部分は読めなくなる。
3.データの改ざん防止ができる
表示データ(文書や設計図)のレイアウトや数値変更が簡単にできない。つまり、画面上では表示できても、サイトのコンテンツ内の文章をコピー・アンド・ペーストできないようしたり、文書内の写真の印刷ができないよう設定した文書を配布可能。また、電子署名を付け、ドキュメントの改ざんを防止する機能も持つ。セキュリティ機能によりパスワードの設定も可能である。
(実は高度のテクニックを使えば、セキュリティに問題がない限り、改ざん
も可能であるが、そのような技術はこの教室では教えない)
4、PDF ファイル内の URL のクリックでリンクが容易に利用可能。
簡単に言って、見たままコピー(画面キャプチャ)的な使い方ができ、必要ソフトを持たず、パソコンで見れない人にも画面と同じものをプリントして見せることができる。ただ、サイトによっては、画面キャプチャと同じような品質は得られない。代わりにこのHPにあるような多数の隠し文字的なもの、例えばメニューの英字一文字表記やホームの下にある記号や文字もその URL を表示してくれる。
5.その他
Adobe Acorobat Reader DC は、各種 OS(オペレーティングシステム:例えば、Windows・Mac OS X・Linuxなど)に対応したものが無償で配布されており誰でも利用できる。
PDF閲覧ソフトもサイト上に数多く存在し無料で利用できるため、PDFファイルは多くの環境で閲覧・印刷できる。フォントの埋め込み、しおり機能、検索機能も考慮されている他、PDF ファイルの簡易編集ソフトもある。
一見写真風に見えるが、必要に応じて PDF ファイルの文字は、コピー・アンド・ペーストで容易に他のソフト(Word や Ecxel など)に入力(貼付け)することもできる。
まだまだ、紹介していない高速検索機能などもあるが、PCの基礎知識という概念から外れるのでここでは割愛する。一般の方は上記のようなことができることだけ知っていれば、恥ずかしくないレベルのものである。
ダウンロード
PCを使っていると必ず使用することがあるので、パソコンを始めたばかりで未だ自分のPC内に見当たらない方は、下記からダウンロードできるので、OSや言語を間違えないように十分気をつけて実行しよう。
次講の二つは、本講に続くアプリを使った PDF ファイルの作成法であるが、通常はブラウザに標準装備の機能でとても簡単に作成できる。
以下にその操作れを示すので試してみて頂きたい。