老人介護のエピソード
(1)本人も老人なのだが、いまは老々介護の時代
我々70歳前後ならまだ若い方である。今の70歳はひと昔前の60歳位の感じかも知れない。
時代の変遷とともに家族構成も核家族化し、子供の親離れも晩婚化により遅くなった。その結果若い方には申し訳ないが我々世代に比べ(言葉も不適当だが…)5~10歳幼稚になってきている。周りもそうだから本人も気づいてない方が多い。
一方では、我々世代では考えられなかった位に若い年代ながら、独立心が旺盛で活躍されている方も多いのも事実。従い、一概にそう言い切ることには難しい問題点もあることは承知である。
しかし、現実問題として世の中が高齢化しつつあることだけはこれまた事実であり、現在お年寄りを支える成人層は3~4人で1人の老人を支える状態になっている。それがいまや、近い将来には1:1になろうとしているから怖い話である。
政府の今後の早い対策が急がれる。しかも、周辺諸国も高齢化問題が進みつつあり、日本を追いかけている状況と言えよう。そうなると、TTP問題にも絡んでくることになるかも知れない。
これから気まぐれな連載を計画している「エピソード」集は、実は5編ある。ある有名なブログに書いていたもので、幼少編、学生編、会社編、家庭編、介護編が存在している。その中の介護編が今回の「老人介護のエピソード」である。そのブログでは、変な中傷めいたものは一切なかったがアダルト系などのいかがわしい書き込みが多く、善良な読者に大変迷惑をかけてい
た。そんなことと当時はまだ現役でもあり、親父の介護の負荷もあり退会することにした。従い、書き始めの部分で中断したままになり、何年も経過してしまった。
先日ある老人介護をする方のブログに読者登録したのをきっかけに、当時の highdy の奮闘ぶりを思い出しながら続きを書いてみることにした実話集である。一部は既にお読みになった方がおられると思うが読み飛ばして頂ければ幸いである。今回は、親父の葬儀の際に従弟に聞いた話や、その後友人である自動車修理工場の社長に聞いた話など、いろいろな後日談も交えて再構成させて頂き披露するつもりである。
今だからこそ、笑って話せる話も多い。