第1回 塩基性とアルカリ性

 

塩基性(アルカリ性)

 

塩基としての性質を示すこと。水溶液では水素イオン指数(pH)が7より大きいときをいい、酸を中和し、赤色リトマスを青変させる。アルカリ性というのは、電離化した水溶液の性質のこと。        (中学の授業)

  1. 水に溶けて水酸化物イオン (OH-)を生じる物質の性質(アレーニウスの定義)
  2. 酸からプロトン (水素イオン・H+)を受け取る性質(ブレンステッドの定義)
  3. 酸に電子対を供与する性質(ルイスの定義)

酸性

  1. 水に溶けてプロトン (水素イオン・H+)を放出する性質(アレニウスの定義)
  2. 塩基にプロトンを与える性質(ブレンステッドの定義)
  3. 塩基から電子対を受け取る性質(ルイスの定義)

プロトンとは、水分子が解離したOH-H+に共通して存在する“ H+ ”の水素原子を「プロトン」と呼ぶ。

 

参考資料 プロトンってなに?

 

 一般的には塩基の水溶液の性質を「アルカリ性」と呼び、例えば水に溶かしていない状態で酸と反応するといった性質は「塩基性」と呼ばれる。

 (高校の授業)

てなてな、中学校や高校の授業の話は、後でゆっくりネットで勉強をすして頂くことにして、ここでは生活の実用知識を身につけることに・・・。 

 

 本来、石鹸弱アルカリ(弱塩基)性である。石鹸で手を洗ったり、弱アルカリ温泉に入ると、肌がすべすべになり、きれいになるのは、肌にダメージを与えない程度に汚れを分解・除去してくれるからである。効果はてき面である。

参考資料 石鹸百科 オリーブ石鹸の作り方

 

強塩基の塩酸硫酸は、陶器のトイレなどを洗うには適している。とは言っても塩素ガス、硫酸ガスが出て危険である。市販の塩素系のトイレやお風呂の洗浄剤でも、これら塩基性の溶液を含むものは使用時には注意が必要である。まして、ヒトの皮膚に付着するとよくない。洗浄剤でない前掲の溶液を肌にかけたら大やけどをして皮膚がケロイド状になってしまう。

highdy の友人の中にも硫酸を使用した実験中に、不注意で手を真っ白にした「おバカさん」(失礼!)がいる。

 

ヒトの体の主な構成する物質分子は、ご存知の通り、水、タンパク質(20種類のアミノ酸から構成されている)、脂質、糖、微量ミネラルが主なものである。従いアミノ酸は必須の食物である。

 

体としてのPH7.4が標準だが、胃液は(PH1~2)である。酸はタンパク質を分解(溶かし)、体の中でアミノ酸を作ることができる。但し、その中でも9種類のものは、体内では殆どあるいは全く必要量が合成できない。だから、体外から食物として摂取する必要がある。

 

必須アミノ酸を覚えるには、highdy 流がいいかも?

人住めば屁に囲炉裏」と覚えておこう。

(ちょっと苦しいけれど……。でも、同じものネット上にはないゴロで!)

 

ヒスチジン、トリプトファン、スレオニン、メチオニン、バリン、フェ(屁)ニルアラニン、イソロイシン、ロイシン、リジン

 

参考資料 アミノ酸の種類 秘められたアミノ酸の力


老婆心ながら、囲炉裏に向けて大きなオナラ(屁)はしないでください。条件によりますが大変危険です! 火傷をする恐れがあります。

 

動物性の高価な繊維(絹、ウール)はアルカリに弱いので、石鹸では洗えない。そこで登場したのが、中性洗剤だがそれでは十分に汚れが落ちない(溶かさない)。

そこで、界面活性剤や酵素を入れた合成洗剤が開発されたのである。

 

参考資料 石鹸と合成洗剤(ビデオ) 界面活性剤とは?