第25講 Excel 簡単な表計算と関数の活用(2)
ごく一般の事務作業において Excel が使えると言えるには、以下の作業がスムースに行えなくてはならない。
- ページレイアウトができる。
- 文字入力とその装飾ができる。
- 図形や写真の挿入・レイアウトができる。
- 表やシートの作成ができる。
- 簡単なグラフが作成できる。
- 四則演算計算式が入力できる。「+、-、*、/」の計算式入力
- 数字の丸めができる。 Round 系関数
- 小計・合計計算、平均値、最大値・最小値が求められる。
Sum、Subtotal、Average、Max、Min の各関数 - 日付・時間及び簡単な自動入力ができる。
Today()、;、: の使い方
Vlookup 関数による数字、文字列の自動入力
というわで、難しい関数、マクロを使った作業は中級者やベテランに援助をお願いすることにして、ここでは、非常に重要且つ便利な Vlookup 関数について学ぶことにしよう。
この関数は使い方は簡単だが、どの部署でも重宝する自動入力が可能になる.各種の解説では面倒なことが書かれているが、ここでは取り敢えず使えるレベルに簡単な説明とどめる。(それで殆ど困らない!)
(1) 簡単な自動入力(基本を学ぶ)
構文の書き方
構文は文法のようなものだから単に覚え
るしかないが、簡単である。
関数名(検索値、範囲、列、検索型)
関数名:Vlookup(半角英数なら大文字・小文字を問わない)
検索値:探したいデータのこと
範囲:元データの表の範囲(通常表全体を指定する)
列:元データの表の左から何番目の列にあるか指定する
検索型:面倒だが通常は省略してよい。(,)のみで空白にする。
(数式を入力したにも拘わらず、エラーが出る場合はこの
「,」を疑ってみる。)
詳しく解説しなくても、右の参考資料を眺めただけで理解できる。
各セルにマウスカーソルを乗せれば、どのような式が入力してあるかが判る。
自分で簡単な身近な数値を使用して元データを作表し、別の表に自動入力してみると理解しやすいだろう。
(2) 応用したデータ入力
利用用途が非常に広い
営業部門、設計部門、管理部門、等々データ処理には膨大な数値と
文字入力が必要であり、小さな組織ほど少数精鋭で仕事の効率を上げ
る必要がある。さらに組織が大きくなると、小さなロスが大きくなり
莫大な利益を失うので業務の効率化が厳しく問われる。
その意味で以下に簡単な導入例を挙げてみた。但し、書式と内容は全
くのでっち上げでいい加減なものだが、応用事例としてはご理解いた
だけると思われる。
highdy も何千点にも及ぶ部品管理とその在庫管理、見積・納品・請
求管理、あるいは自らの設計資料や技術計算書作成に応用していた。