画像処理編
ファイルの種類を知る
画像(写真)を扱うには、ファイルの種類についての知識がないと全くお話にならない。画像ファイルの拡張子には数多くの種類ががあり、どんな時にどの拡張子を使うか知る必要もある。
そこで、初心者が先ず知っておくべき主なものだけを挙げ、できるだけ簡単に説明することにするので、それぞれの読み方や特徴を勉強して頂きたい。
それを知らないと、メールに添付したりする場合容量が大きくなり過ぎて相手に迷惑をかけたり、思わぬところで恥をかくので注意が必要である。
bmp(ビットマップと読む 「ビットマップイメージ」ともいう)
Windows上で標準となっているビットマップ形式の画像ファイルである。
基本的にサイズはかなり大きく、解像度に比例する。白黒、256色、16bit、24bitの4種の内部フォーマットがある。これらは色数が違うだけと思ってよい。Windows上のグラフィックソフトの大部分が読め、お絵描きの「Paint」でよく使う。最も密な画像になるものが、24bitのタイプである。
PCの画面コピーで[Prtsc]キー(PC機種により[FN]キーを同時に押すこともある)で取得する場合はこの種のものであり、非常に密度の高いファイルができるが、特に必要が無い場合は他の拡張子で保存した方がよい。Paint、Word、Excel にそのまま貼り付け可能であるが、メールに添付する場合は、bmp ファイルをそのまま相手に渡すのは(膨大な容量になるので)ナンセンスなので、特に指定がない限り、必ず jpg や png に形式を変換するか、できるだけZIP形式などで圧縮して送るように心がけよう。
jpg(Joint PhotoGraphic Exparts Group Image=ジェイペグと読む)
「jpeg」と表現されていることもあり、最もポピュラーな画像ファイルである。
インターネットの世界的な普及によりもっともメジャーになった、フルカラー不可逆圧縮(可逆圧縮の説明が後にあるすが、いずれも特に覚えなくてもいい)画像形式。これにも細かい種類はあるが省略する。不可逆圧縮のため画質はわずかながら損なわれる。写真などの色数の多い画像で使うと効果的である。一般のデジタルカメラや携帯電話のデジタルカメラモードの画像は殆どこのタイプ。
jpe (Joint PhotoGraphic Exparts Group Image)
拡張子「jpg」の変形版みたいなもので、見たり、使う機会は殆ど無いないと思っていい。
gif(Graphic Interchange Format=ジフと読む)
アメリカの Compuserve で開発された画像形式。
256色までの色しか扱うことができない。複数の gif ファイルをつないで「アニメーションGIF」などとしてよく使う。拡張形式も存在するが省略。動く画像(アニメ画像)ファイルは殆どこの種類、若しくは次に示す「png」と思ってよい。同じアニメーションでも「gif」形式を使えば色数は制限されるが、物凄く容量の小さいファイルを作ることができるのが特長。
png(Portable Network Graphic=そのままピーエヌジーと読む)
1998年前後に登場した、比較的新しい可逆圧縮(圧縮前のデータと、圧縮・展開の処理を経たデータが完全に等しくなるデータ圧縮方法)の画像形式である。従い、「jpg」形式より若干データが大きくなる。Web 標準化団体であるW3Cによって策定されたもの。 gif と異なって圧縮形式にZIPが使われており、色数もフルカラーまで扱うことができる。つまり、「gif」よりきれいな画像ができるということ。
ZIP とは、LZH などど同様にファイルの圧縮方式の1種で、この他にもいろんなアルゴリズム(簡単に言うと理論的な方式)の圧縮技術がある。
(参考資料:圧縮と解凍について)
取り敢えず、bmp、jpg、gif、png だけは、覚えておこう。
jpg と png の大きな違いは、後者は透過ができる点にある。詳しくは授業の中で説明する。
何のファイルか判らない場合、ファイル上で右クリックして「プロパティ」を確認すれば、種類や大きさ(容量、ピクセルサイズ)などが確認できる。