ここ数年思いっ切り紅葉が楽しめる旅行はなかった。しかし、今回は近くの奥利根を目指し、途中の紅葉をこれでもかという程楽しむことができた。
みなかみ(水上)周辺や奥利根は、これまで何度となく訪れいろんな宿に泊まったが、今回ほど無計画の気楽な旅はしたことがない。いつも折角行くのだからと、あそこもここもとついつい計画に組み入れてしまう。
でもこのたびは泊る宿のみ決めて、勝手気ままに寄り道観光をするスタイルの老人夫婦だけの自由旅である。
何より、予定に縛られないが気分的にとても寛いだ旅になった。
食品専門業者ではない地元の農家や個人が加工した惣菜・弁当なので、一般の方にとって味は少々濃い(いわゆる肉体労働をする農家作業者に適した)味ではあるが、実に美味しく種類も豊富である。添加物も使わないので健康的で、日持ちはしないがその日食べるには十分であり、昔ながらの「お袋の味」的な作り方や盛り方も面白い。
というわけで、いつもここではレストランを利用せず、好きなものを購入、施設内の屋外テーブルや移動先で食事をすることが多い。
飲み物もコーヒー、紅茶、日本茶、ルイボス茶など常時車内に準備しており、お湯は車の湯沸かし器で沸かす。冷蔵庫には各種の冷たい飲み物や果物も用意しているのが highdy 流で、途中に店がなくても
渋滞しても一向にかまわない。
ただ、開店の9時前には連日沢山の行列ができる人気の店なので、売り切れも度々ある。この日もお弁当や飲み物以外に、「翌日通過予定の午後にはない!」と言われて、ひと抱えもある特産の赤ネギを購入した。ちなみに、関西では圧倒的に九条ネギが使われている。
出店で350円の食材を買って小銭の50円がなく、千円札を出そうとしたら、「50円はオマケ、要らない!」というサービスぶりに感謝。
お礼の気持ちとして帰り際に自販機のコーヒーをサービスしたら、お見送りをして頂き近くのお祭りのご案内までして下さった。
国道120号線を約500m近くも歩行者天国にし、両側にバラエティに溢れる出店が並びその中を真田の雄姿に仮装した行列が市民とと
もに歩いている。
豚汁やふかし芋などを味わいながらここでも約1時間遊んだ。ここでも紫陽花が300円の豚汁に200円出し、残りの100円が必死に探していると、「奥さん200円でいいよ!」と言われる。
群馬県はどうもキップ(気風)がいいようである。いくら何でも 300円を200円では申し訳ないと、やっと見つけて無事支払うことができ喜ばれた。
月夜野びーどろパーク
ここも何度も訪れているが、休憩かたがた立ち寄った。美術館はパスしていきなり工場見学へ。
他の訪問者の吹きガラスの実演状況を暫く見たあと、上級作業職人の手作業を見学中の出来事。ほぼ仕上がった1万円前後はするであろう製品から茶碗でいう「高台」部分の除去の際、支持棒から突然に落下。
親方(主作業者)も、先手(作業援助者)も、見ている我々も、誰もが声にならない「ハッ!・・・」。 声もなく黙って新たな次の作業を開始。
何度も素晴らしい技を見てきたが、初めて目にした光景である。
老女(紫陽花)のボルダリング
さて、一路ホテルへと思ったが、また「道の駅みなかみ水紀行館」を見つけて立ち寄る。
諏訪峡遊歩道に隣接しており、歩く、食べる、遊べる楽しみがある。
当日は陶器市も開催していた。何よりも紫陽花が10年以上も前に初めてボルダリングに挑戦、初心者コースを無事登破したところでもある。
今回も初心者コースは難なく登り、警察官の鍛錬用にも使われている上級者コースに挑んだ。20代前半の恋人らしき女性の前でいいところを見せようと
31歳の男性が 5回も 6回も苦戦・失敗し諦めたしまった直後、もうすぐ 75歳の老女が10数メートル上の頂上へ僅か 5.6分でクリアしてしまった。一部始終を見ていたそのカップルも、安全管理者の男性も、highdy 含めてみんなあっ気に取られて見とれていた。highdy なんか写真を撮ることさえも忘れているうちに制覇してしまったのである。
ビールやコーヒー缶のプルトップすら開けられない指力がない人間でも、180度開脚のできるヨーガの実力にものを言わせたようだ。30年以上の実績を持つヨーガによる柔軟な体の持ち主には感心した!
そろそろ3時を回ったので、奥利根ゆけむり街道で目的の宿へ。
(highdy も同様のものを撮影していますが、以下は他のドライバーのものです。)