2階のベランダで古代蓮とともにメダカも飼育している。元来生き物を飼うのは好きで、これまで犬、猫、金魚、たまに負傷した野鳥の介護・放鳥もしている。highdy 家は、大体において絶滅危惧種の動・植物をこれまで育ててきた。
住宅街なので鳴き声のうるさい生物は近所迷惑になるが、メダカは静かに生息してくれる。それに水の交換も殆ど不要で蒸発分を補水し、僅かな餌を与えるだけなので、ズボラな素人にも飼いやすい。
特に、我が家のように蓮や水草と一緒に育てれば、メダカの排泄物(窒素化合物)はそれらの肥料になり、代わりに水の浄化をしてくれるので管理は極めてラクである。
メダカの種類は、クロメダカ、ヒメダカ、アオメダカ、シロメダカ(アルビノ)など沢山あるが、通称で、楊貴妃、幹之(みゆき)、小次郎、信長、他(種類も通称も不明)の5種を2つの水槽で飼っており、いろんな雑種が期待される。本当は別々が好ましいが、元々血統書付のようなものは入手していないので、雑種の中に気に入ったものが生まれれば、それはそれで楽しみがある。
メダカは日本語では「目高」 と書く。その名の通り、目が高い位置にあることによるらしい。
メダカとは、ダツ目メダカ科メダカ属に分類されるアジアを中心に生息する淡水魚の総称で、本来その名前に由来するように水田の魚である。その学名オリジアス・ラティペス Oryzias・ latipes(Oryza=イネのラテン語名、latus
=幅広い、pes=足、魚では尻ひれ いずれもラテン語)とあるように、早い話「水田に棲む幅広いヒレを持つ魚」と言える。しかし、全国的にその数は激減している。激減どころか消え去ろうとしている。
戦前、人々は山や海など地域の環境に密着した生活をしていたが、明治以降の耕地改革、戦後の復興、食糧の増産を皮切りに、思慮の足りない一部の(失礼だが)無能な政治家の食糧増産対策事業
→ 農業基盤整備事業 → 農業農村整備事業により、水田の区画整理、用排水路の分離、汎用田、大区画化、農薬の大量使用(日本は世界でも農薬大国に入る)が進んだ。メダカなどあらゆる小生物が犠牲になって住処を奪われ、ヒトを含む生態系にまで大きく影響範囲を広げてきた。
残念ながら highdy は研究していないが、最近10人に1人はアレルギー体質を持つ子供がいると言われるが、我々世代の摂取した残留農薬入り食物が子供の遺伝子を傷つけ、その子供すなわち私たちの孫のアレルギー性を発現させているのではないかと考えている。さらに親がそれに過剰反応してより強いアレルギー症状を起こさせている。もっと、本来の免疫力を活かす治療が必要である。(医師の薬物による治療は補助的には大いに効果が期待できるが、決してベストの方法ではない。)
幸いなことに highdy は、絶滅危惧種(後述)であるため、そのような怪しい子孫を残す心配はない!
いまになって盛んに復元を試みているが時すでに遅し、有明海内の諫早湾干拓事業、長良川河口堰に見られるように、単なる自然破壊・生態系異常に留まらず、ヒトの生活・健康にさえも脅かす状況である。八ッ場ダムも必ず同様の問題が起こるのは想像に難くない。
他にも幾つかの理由はあるとしても、このような状態からキタメダカ、ミナミメダカとも絶滅危惧種(環境省:レッドデータブック2003年5月発表)として指定されるに至った。(画像をクリックで最新版)
日本に棲むメダカの祖先は、大きく分けて4集団あり、中国から朝鮮半島西側に分布する中国ー西韓集団(チュウゴクメダカ)、朝鮮半島の東(日本)側に分布する東韓集団、日本の丹後半島から青森県にかけての日本海側に分布する北日本集団(キタメダカ)、それ以外の日本各地に分布する南日本集団(ミナミメダカ)がある。最後の氷河期が終わるまで日本は大陸とつながっていたため、1種類という学説もある。メダカはサケやマスのように海水でも生きられる能力を持っており、その意味で海を介して子孫が広がったという説もうなずける。
highdy は、その染色体から2種類と考えている。中国・雲南地方が起源らしいチュウゴクメダカと、東南アジア最長(アジア全体でも7番目に長い)のメコン川流域に棲むメコンメダカである。どうやら日本メダカはこちらが最も近縁のようである。
ミナミメダカは亜種が特に多く、キタメダカと合わせると日本全体では450種類以上とも言われ、やたらと種類が多い。また両腕型、単腕型、融合型という染色体型での分類では、日本のメダカはヒトと同じ両腕型の染色体をもつらしいが、highdy は詳しくない。
メダカの世界にもいじめ?
毎日観察していると、どうもメダカの世界にもいじめがありそうである。
黒っぽい小次郎がいつも仲間に追いかけられ、逃げまどって底部に隠れていることが多い。紫陽花が可哀そうにと気遣って水槽を変えてやった。
すると、いつもみんなと仲良く餌を食べ、元気に交流(?)している。