激甘干し柿のつまみ食い

 今年も秋の果物のシーズンがそろそろ終わり、これからはミカンの季節に変わる。梨、ブドウ、栗など一部の品種を除いて徐々に果物の種類が減り、秋の遅くまで獲れるのは highdy の好きなである。(写真:4個まで摘果して減らした柿がもうすぐ収穫の時期になりそうである。)

 これまで何度か紹介してきたが、我が家には3本の鉢植えの柿の木があり、毎日米のとぎ汁を水分にもらっている。玄関先の陽当たりの良い場所にある渋柿は、春先に 30~50個ほどの実をつけるが、鉢植えであるため、自分の身の程を知っており、夏の初めから大体 7~10個程度まで自然に落果させる。それをさらに葉っぱ20枚で1個程度に強制摘果し、今年は4個に減らしたら、下の写真のように大きく成長した。

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 長さで11.5~12cmあるこの渋柿は、もっと大きく育つことも多い。

群馬県の農家や近所の農協では、1個を120円~150円くらいで販売している。干し柿にすると、一般的な干し柿の4~5倍位の大きさになる。

最も贅沢な美味しい食べ方は、干し柿の表面が乾いて中身がぐじゅぐじゅの状態のときである。お天気が良いと、5~7日でできる。喉が痛くなるほどの甘さで、種の周りについた固いゼリー状の果肉は表現のしようのない食感と美味しさである。

 一般的に柿には(動脈硬化や脳梗塞を防ぐ)抗酸化特性血中コレステロールの低下作用血糖上昇抑制作用血圧低下作用など生活習慣病の改善が期待される成分である、ポリフェノールを多量に含 んでいるのも嬉しい。

  甘柿(富有)
  甘柿(富有)
 こちらも渋柿
 こちらも渋柿

 

いずれも 12inch の土鉢で育てているが、今年は最も実の大きな種類の渋柿(上掲の写真)が育ちが良く、他の甘柿・渋柿の2本は出来は良くない。多分最近植替えをしていないためだろう。

 あまり広くない庭だから、柿以外の地植えの大きな樹木は5本、他に小さな木が7~8本で、花の種類はやたらと多い。

柚子と梅は毎年1/2~1/3ほどに小さくするが、翌年はご覧のように樹高も広がりもすぐに元に戻る。柚子の実は今年は若干数が少ないようだが、その分実は少し大きめのようだ。それでも300個はラクにある。多い時は500~600個も収穫でき、ご近所に配っても余り困ることがある。

柚酢は翌年秋くらいまでは使える。柚子ジャムは初夏には消費してしまうが、その頃にはイチゴジャムが作れる。 柿ジャムを頂いたことがあるが、お世辞にも美味しいとは言い難い。何に使えばよいのか理解に苦しむ。


柿はやはり合わせ柿抜き柿ともいう)干し柿に限る。

生で食べるのは甘柿に限定されるが、渋柿は生(合わせ柿)と干し柿と両方楽しめる。その方法も地方や家庭によって独特の方法があり、海岸地区では塩水で渋を抜く方法もある。それぞれ highdy の流儀があって面白い。

 数日後には四国の友人から渋柿が段ボールで届きそうだが、お天気が心配である。美味しい干し柿をつくるには柿の種類・品質も大きく影響するが、新鮮であること干し初めの2日間のお天気肝心である。皮剥き後に適切な瞬間殺菌をして直射日光に晒すことにより、長期保存のできる良い干し柿ができる。一部を正月飾りに使っり、一部は冷凍庫に保存して一年中料理に使用する。カチカチの干し柿にしないためには、干している際に2日に1度の割合で優しくもみもみしてやるとよい。

 乾燥途中の激甘の干し柿つまみ食いするのも、このシーズンならではの楽しみである。この時期になると、糖尿病もあった親父だがあまりの美味しさに追加要求をされ、渋々忠告しながら食べさせたことを思い出す。