観音様に向かう途中で紫陽花が以前ツアーで訪問したという縁起だるま発祥の寺で有名な少林山達磨寺(リンク時の音にご注意)に立ち寄り、微少のお賽銭で鐘を突いた。
自分の健康と人類の平和を願って、2度鳴らすことができる。ご近所の方々には、時ならぬ鐘の音に迷惑かも知れないが、近くに人家は殆ど見当たらない。
白衣観音像は下調べをしていなかったので、適当に近くの似たキャンプ場名をカーナビに入力したら、ひと山遠くなっていたらしく、山中にも拘わらず舗装されたいい道ではあったが20分も時間のロスをした。コンクリート製胎内の階段を上りながら、数々の菩薩像などや窓から見る景色が大変素晴らしい。最上階は観音様の肩の位置で9階の建物に相当する高さである。
15時30分には磯部温泉「かんぽの宿磯部」に着くことができた。
highdy は沢山のホテルチェーンの会員カードを所持しており、ここも会員だから優遇される。時々無料宿泊をして余るほどのポイントを期限切れにしている。勿体ない話だが、用がないのに泊まりに行くこともなく仕方なく無駄にしている。
ここの温泉は、塩化物・炭酸水素塩強塩温泉(ややアルカリ性なので薄めてはあるが、若干ヌルっとする。気づかない方も多い。)で、有馬温泉と同様に温泉煎餅が有名である。つまり、炭酸水を用いた煎餅である。
塩気があってしょっぱい鉱泉と言われるが、天ぷら料理などに使えば、べたつかずにカラッと揚がり、味も濃くなり美味しく感じる筈だ。
宿の料理は「上州牛三昧プラン」と「鯛と若竹のしゃぶしゃぶプラン」、
夫婦だからわざと別のプランを選べばお互いに味見を楽しむことができる。ただ、良い肉だから当然高いのは理解できるが、highdy には少々プレート焼きの肉が少なく感じた。でも、どれも美味! ウエルカムドリンクサービスで選択したビール(プレミアムモルツ)があまりに美味しく追加オーダーをしてしまった。
部屋よし、温泉よし、食事よし、眺めもよし、サービスもよし!と何拍子も揃っている。泊り客の7割は 60 代後半から 70 代後半の年金組。しかも8割が夫婦ものである。中には怪しげなカップルも見られたが・・・。
従業員には棺桶組(失礼!)に近い方、またそうは言えないまでも 70 代後半も目立つ。しかし、とても丁寧な年季の入った接客態度で、さすがに感じはいいが機敏さに欠ける。良く言えば慎重な動きと言うべきか。
温泉では、いまも現役の 80 代の方と会話をしたが、35年前には同じ町内ですぐ近くの数 10m 圏内に住んでいたようである。いつも思うが、気を付けないと世の中は狭い。
最近どこのホテルに行っても、60 代後半から 70 代後半の従業員が
見られるようになった。これも時代を反映してるのだろう。
自分の棺桶も日々近づいているような気がすることがある。
(続く)