柳井・大島旅行(その1)

町並み資料館/松島詩子記念館  
町並み資料館/松島詩子記念館  

 今回は山口県内も最後なるであろう旅で、柳井市内大島の観光である。

山口県で大島と言えば、伊豆大島に対して周防大島を意味する。

前々日の夜から翌日さらにその次の夜明けまで続いた土砂降りの雨は、出発の8時前にはほぼ止み、時折霧雨、30分も走ると完全に晴れ上がってきた。この天候状況は highdy が旅行するときによくあるいつものパターンである。高速山陽道の下松 SA で休息、案内嬢の薦めで高速の熊毛 IC を玖珂 IC に変更して柳井市内に入った。IC は遠くなるが一般道の走行は一本道で判りやすく、時間的にも急がば回れ的で早く、自宅から休憩時間を入れても約2時間で到着した。

 柳井市は若い頃何度となく訪れているが、その面影は全く残っていない。当時の印象記憶は、小汚い町並みだけだが活気のある街であった。いまはすっかり美しい街に生まれ変わっているものの、町の活気はさっぱりない感じられない。観光の案内標識とても判りやすく親切である。市役所全職員の笑顔や応対・話し方が活気のなさを代表(?)しているようだ。

   甘露醤油の蔵元で醤油を購入
   甘露醤油の蔵元で醤油を購入
 白壁の町並みが呼び込み文句だが・・・
 白壁の町並みが呼び込み文句だが・・・

 予定していた観光ポイントのうち、一部地域は木曜日定休日だそうで観光できないものが多数あった。観光資料館もお休みだったが予め下調べをした資料で観光を開始し、初めは18世紀後半柳井市で開発された甘露醤油の生産元を見学、美味なものを求めた。有名な白壁の町並みも期待していたほどではないが、期待外れとも言えないレベル。特に海の要所を利用して繁栄した豊商が多い感じである。詳しく調べないと解らないが、村上水軍の流れをくむ者もいたのではないかと想像される。

 県内でも柳井とその周辺地域は古墳が非常に多く、埋葬物からは当時の日本の技術力を伺い知ることができる。有名な史跡の一つで柳井茶臼山古墳はその全長が約90mの前方後円墳で、4~5世紀初め築造らしい。埋葬品の中に見つかった青銅製の大鏡中国品を模した国産品である。現物は大変貴重なもので東京国立博物館に保存され、現地の資料館には約400万円で造ったレプリカが陳列してある。

資料館の小林氏から古墳の由来などいろいろ詳しい説明を聞き、オマケに観光案内の一部としてまだあまり知られていない柳井美ゅーロードに関する知識も得て、大島への効率的な移動ができた。

 古墳概観(膨大な積み石)
 古墳概観(膨大な積み石)
 多数の埴輪も復元されている
 多数の埴輪も復元されている

 ホテルに向かう途中で星野哲郎記念館や面白そうな道の駅に立ち寄ったがいずれも休館であった。

宿泊したホテルは大島でもリゾート地区にありハワイとも縁のあるところだが、部屋からの景色は正に南国にいるような感じの眺めである。
自前の船着き場やビーチ、イベント広場を持っており、夜の天体観測サービスなどいろいろなサービスが充実している。夕食のメニューには、予定通り全国でも珍しい太刀魚の刺身を食べることができた。

今回の旅はいろいろなエピソード(ハプニング)沢山あって、楽しい面白いものになった。(次回のお楽しみ!!)

左下はホテル正面側、残りは海側から見たホテルと部屋から海を見たもの。