和歌山旅行(最終日)

 旅行中で最もお天気が良い日(ホテルから)
 旅行中で最もお天気が良い日(ホテルから)

 最終日は帰るのみ、皮肉にもここ1週間で一番良い天気(夏日)になった。

大体これまで highdy が3~10日間の旅行中、雨に降られて困ることはまず無い。

しかし、一昨年と今年は旅行中の晴れ間が少なく、曇りも多く時々霧雨や小雨が加わる。地球上の気候が変になってきたようだ。それでも車中や食事中に激しく降っただけで、観光に影響するほどのものは殆どなくて助かった。

 レンタカーを紀伊勝浦で借りて、前の日に新宮で乗り捨てたら、例のトラブルでダウングレードしたため約8千円も安くなった。レンタカー会社よりホテルまでは 2kmあったが、無料送迎サービスがあった。暫くして「ETCカードが抜き忘れておられました」と、これもホテルまで届けて頂いた。歳をとるとこんな不注意もある。いつも日本レンタカーを使うのだが、場所により乗り捨てできないこともあるようで今回は急遽トヨタレンタカーに変更した。

 前日の夕食は店の候補が多くて迷った挙句、近場でということになりホテルの真ん前の居酒屋でまたまた美味しいものを沢山食べた。ところが帰ろうとしたらスコールのような激しい大雨、でも通りを約8m走ればホテルのアプローチの屋根で大正解であった。

 往路の紀伊勝浦までの特急列車では、車内販売がなく昼食を食べ損ねた! 
帰路は、予め新宮駅で自動販売機の焼きおにぎりや焼きそばなどを買い込んで乗ることにした。デイリーのパンやおにぎりすらも、10時にならないと届かないという田舎町には困ったものだ。それでも約40年前に訪れた時の面影は残さないほど発展していた。

 列車を待っている間に、乗客が食べているファーストフーズをトンビが狙い盗りする騒ぎがあった。盗り損ねてホームに落としたものの、乗客がゴミ箱に片づけた後も、まだ架線の上から狙っている。トンビを身近で見たのは初めてだったが、石でも投げてやりたい気がした。

 highdy グループは、出発前にボックス状態に4人席を予約していたが、通路の反対側には50歳前後の明らかに夫婦とは思えない外人カップルがいた。英語で話しかけたらスペインから来たという。紫陽花が自己紹介をしながら女性にミカンを渡すと「大変美味しい」と喜んでくれ、暫く2人で片言のスペイン語で話し合った。飛騨高山の日傘を持っていたので笑ってしまったが、日本各地を旅行しているらしく、日本は「とても美しい国」だと誉めてくれた。


彼らも名古屋経由で東京に向かっていると話してくれた。旅行中には英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、中国語、韓国語など世界の各国語を耳にした。どれも一度は口にした言葉だが、挨拶はできても今は殆ど忘れて次が出て来ない。他にも耳慣れた感じの言語があり、顏や体型からベトナムかタイのようだがよく判らない。インドネシア語やマレーシア語はよく似ていて多少の馴染みはあるが区別はできない。

知識は使わないとすぐに役に立たなくなるものだ。

 東京駅にて接続を待つ(ここからは1時間だ)
 東京駅にて接続を待つ(ここからは1時間だ)

 外人カップルや義弟夫婦と名古屋で別れて「のぞみ」に。車窓からの富士山もきれいで、旅はあっと言う間に終わってしまった。

旅の楽しみは待つ間は長いが、すぐに終わってしまう。

人の人生は、僅か何万時間で終わってしまうのだから大切に生きないといけない。