別宅滞在中には、いつも紫陽花が家庭菜園で穫れた季節の野菜を差し入れしてくれる。夏場は西瓜、キュウリ、トマト、ナス、オクラ、いんげん、パプリカなど、それに頂きもので一人では食べきれない果物など実に多彩である。パプリは色がつく直前のものを収穫することにしており、丸かじりしたり、ピーマン替わりに利用している。
先ほど昼食のために、金糸ウリを茹でようと輪切りにしたら、桃太郎ならぬ「もやし」が出てきた。写真のように大き目の大豆もやしより、若干太くて短い形状である。
これまでも何度か送ってもらったが、こんなのは初めてである。
受け取り後、2週間近く食卓の上に転がしておいた。
盆を過ぎてから連日室内で34~35
℃の猛暑が続いた。そのためなのか、表皮の熱気が内部まで熱伝導し、発芽適温になったものと思われる。
自然界なら種子より早い時期に表皮が先に腐敗し、それから発芽時期なって芽を出す。すなわち、植物学的に植物は長い低温期を経て一定の日長(季節よって夜の長さが変わってくる)になることで季節を感知し、適温になると発芽する。
ところが、猛暑によってそのサイクルが狂ってしまったらしい。
金糸ウリには別名も多く、錦糸ウリとかそうめん南瓜(かぼちゃ)と一般的には呼称されている。
上のリンクにも説明があるように、正にそうめん状の繊維質の果肉が特徴で、ゴマ醤油、ゴマ味噌和(あ)え、あるいは中華タレをかけるなど
いろんな食べ方ができ、なんとも言えないシャリシャリ感が夏にピッタリの涼しさを装う食べ物である。
茹で過ぎて柔らかくなると食感も味も落ちてしまうので注意が必要だ。
花は冬瓜やカボチャとそっくりで、3種並べて植えてあると十分な知識を持ち合わせない highdy には全く区別がつかない。冬瓜に比べてカボチャ同様に保存性がよいため、季節外れに味わう贅沢も楽しめる。
ちなみに、もやし部分も一緒に茹でて試食してみたが、黄緑色が濃いものはわずかな苦みがあるものの、それ以外は一般のもやしと同じ味であった。
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