どこのご家庭でもそうだろうが、食後にはお茶を飲んで寛ぐことが多い。我が家も同じで食後に飲むものものは、お茶が最も多い。
特に紫陽花の妹が静岡県に住んでいることや、知人からの贈り物などにより1年中茶葉を買うことは殆どないが、時々目先の変わったものとして、粉茶(抹茶も含め)を買うことはある。
いつもその日のメニューや気分によって、紅茶、コーヒー、ルイボスティ、ココア、日本茶(ごく一般の緑茶、ほうじ茶、粉茶と種類も多い)などを嗜好する。夫婦でそれぞれ別のものを飲むことも正に日常茶飯事である。
今日は紫陽花がカレーを作ると言いながら材料を台所に並べたまま買い物に出かけた。帰って来るとすぐに、今度は家庭菜園で里芋を植えるとのことで、種芋(農家でもないのに、我が家は何10年も自家製である)を堀りに出かけた。
別にお願いをされたわけでもないが、highdy もカレーは大好きである。それに料理としては特に手間のかからない種類である。かかるのは味を浸み込ませるための煮込みと冷却だけだから簡単なもの。ふと見ると、ご飯も紫陽花が水加減まで準備していたので火をつけるだけ。どちらもこっそり作っておくことにした。と、ここまでは良かった。
家庭菜園の肉体労働で汗だくになって帰った彼女からは、大いに感謝され喜ばれた。
ゆっくり食事をし、食後にお茶を…と彼女が湯呑を用意したので、highdy は、今日は手抜きで粉茶を…と湯呑に入れようとしたら、手元が狂って少し床にこぼした。
highdy の粗相に呆れながら床を拭いている彼女の頭の上に、さらに手元が狂って袋ごとバサッ! 彼女は慌てて洗面所で洗髪、highdy は掃除機と雑巾がけ、いやいや、食後に大変な騒ぎになった。
改めて、自家製デザートとお茶を楽しみながら、お腹が痛くなるほど二人で笑った。でも、しみじみ彼女が言う、「夫婦仲の悪い人はこれで大喧嘩になることもあるわよ!」と。言われてみれば、確かにその可能性は十分にある事件だ。これで、疲れた彼女がもし料理をしていれば、愚痴のひとつや二つが出たかも知れないが、たまたまタイミングが良かったようだ。
「人」と言う字は助け合っていると言われるが、
夫婦というものはその基本的な構成を表しているような気がする。
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