前日の午後曇りがちであったが天気予報が当たり、朝食が終わった頃から小雨が降り始めた。ホテルをチェックアウトして竹林寺の横を通り桂浜に向かう。駐車場は朝早いのでガラ空き、入口に近い所に車を止めようとしたら、係員の方が雨の中をわざわざ親切にも「できるだけ濡れないように、帰りも便利なように…」とベストポジションの案内をするためにやってきてくれた。四国は初日の金刀比羅宮の女子高生といい、この老人といい、沢山の心温まる親切な方に巡り合えて嬉しい。竹林寺と言えば、同寺の僧「純信が、いかけ屋の娘「お馬」のためにはりまや橋でかんざしを買ったという恋物語の舞台で、有名な歌の文句にもある。ヨサコイ♪は「夜さ来い」という解釈もあるほどだ。
桂浜(上の写真)の海辺は突然の大波が発生するそうで遊泳禁止区域になっているが、晴れていれば実に眺めのよい所のようである。駐車場から階段を昇り小高い丘に出ると、地元の若者有志が土地所有者の許可も得ないで勝手に建設場所を決めたという坂本龍馬の像(左下写真)が太平洋を見つめている。この浜に降りる前に、龍馬も眺めたであろう広い太平洋(右)が望めるがとても素晴らしい景色である。
高知城内にある馬と女性の像を見れば、そう、誰でもご存じの有名な内助の功を思い出される筈で、敢えて解説する必要もないだろう。今日の highdy がこんなに遊んで幸せに暮らせているのも、少なからず紫陽花のお蔭と感謝をしている。紫陽花には内緒だが・・・。
歴史上の人物の中には高知県出身の偉人が多いのはご存知の通りで、お札でお馴染みの板垣退助、三菱財閥の礎である岩崎弥太郎、大政奉還の建白をした後藤象二郎、戦国大名では長曾我部元親、漂流漁師が帰国後に幕府通訳になったジョンこと中浜万次郎、高知県初の総理大臣となった浜口雄幸、総理大臣と言えば有名な吉田茂など…、highdy の故郷山口県に負けないほどの多くの偉人・賢人を輩出している。これらのゆかりの地を訪ねていては、とてもじゃないが1日や2日では終わらないので、今回はパスにした。
宿は道後温泉本館前のホテル「葛城」である。松山までは時間的には高速を使えば近道だが、前日走った道ではつまらないので仁淀川沿いに走る33号線で走る。オートマの車でもカーブの多い山道をスムースには走るには、適切なチェンジテクニックが要求され、ドライブ好きの highdy にお気に入りの道である。お腹も空いてきたがドライブインがあっても日曜日で休みであったり、(え~、変な店!)店自体がつぶれて(可哀想に…)閉店しているところが多い。午後2時近くになってやっと目星しい1軒が見つかった。あらゆる日用品から食品まで扱う雑貨屋兼食堂で昼食を摂る。
和風味のラーメンの美味しいこと! 約20年前JR熊谷駅の近くで食べた味に似ている。また、そばが太麺で
6~7mm角もありそうだが、汁(つゆ)も麺もこれまた美味しい! 太巻きも自家製ではないそうだが田舎独特の味で旨い。四国と言えば芋だが、お土産に買った薩摩芋ケンピが美味しい。この店に来る途中「芋ケンピ」の専門工場を見かけたが、聞くと、そこの製品らしい。店の脇に自家製のピザ窯があったが、きっとそれも美味しいに違いない。ピザは時間がなくて注文は断念。全員がとても満足して松山へ急ぐ。途中霧で視界10mの所もあったが、予定より30分早い15時半にはチェックインができた。
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