第1回四国一周旅行(2日目)

 宿を出て洲本城址を尋ねるため淡路島に向う。織田信長誕生以前から明治初頭まで続いた。元々は水軍が島に持った8つの城のうちの一つとされている。実は鳴門の観潮船に乗るための時間調整で、朝早くからはどこも観光できないため、その時間を移動時間に設定した。ちょうど大潮の期間にあたり午後13時がピークである。その1時間前後が観潮には良いタイミングと判断したのである。淡路島に渡るのも紫陽花を除いて初めての人ばかりだった。

洲本城から見る瀬戸内海もきれい(下の写真)である。現在の天守閣は、1928年昭和天皇の即位を記念して復元された鉄筋コンクリート製、江戸時代のものの復元ではないが模擬天守としては日本最古らしい。

 高速道を折り返して鳴門町土佐泊浦の船乗り場に着くと、5分後に出航する大型船に乗ることができた。1日に南流と北流がそれぞれ2回、計4回あり、岸の浅瀬側では落差約 50cm の海の中の幅約 10m の滝のような流れを見ることができた。海峡の中心部は約 100m で本流が流れるので当然その境目が豪快な渦潮になる。中心部は小舟なら呑み込まれそうな程の迫力がある。


巨大な渦も上から見ると迫力があるが、視点が低いとそれほどでもない。

しかし、現場では目の前の大渦に引き込まれそうであり、波の落差や渦の深さに感動してしまう。百聞は一見に如かず!!、船内の悲鳴もすごい!!


 土産物店を散策し、また高速道に入り三好市の大歩危・小歩危を目指す。平成18年に新しく誕生した四国内の市町村ではもっと面積が大きく徳島県に属する。国道32号線沿いに走ると吉野川が峡谷状になって両側の山が美しい。午後から曇り加減で船下りは寒そうな気がする。ツアーと違って乗ったら元の位置に戻らないと車の問題がある。それに下ったところにタクシーや路線バスがあるか否かも心配になった。が、紅葉は十分に見たし、船はやめることにし「かずら橋」に行くことで意見が一致した。ブレのない写真を撮りたいが曇っていて薄暗いためシャッター速度を落としており、揺れる橋の上ではかなり至難の技である。それにしても僅か40m余り 歩くだけで、550円は高過ぎると思うのだが・・・。人の心理をうまくついた悪どい商売だ。

      復元された「はりまや橋」
      復元された「はりまや橋」

 本日の宿は、「高知プリンス」ホテル。街中にあって便利である。高知の豪商である播磨屋と櫃屋(ひつや)が相互の往来のために架けた私設で有名な「はりまや橋」、ペギー葉山の記念歌碑、からくり時計も歩いて10分足らず、チェックイン後「はりまや橋」周辺の散策に出かけた。中国の赤サンゴ密魚騒ぎに便乗、観光地では何処でも赤サンゴの装飾品を売っている。紫陽花も何やらお土産に買ったようだ。写真では感度調整で明るく見えるが、カメラの Exif データでは、午後17:57で辺りは真っ暗である。帰りにほんの2駅だが路面電車にも乗ってみた。この中でのエピソードもあるが、別の機会に。

 遠くに「はりまや橋」が見える(PM18:01)
遠くに「はりまや橋」が見える(PM18:01)
   どこでも装飾店はサンゴが多い
   どこでも装飾店はサンゴが多い

 いろんな観光地には何処に行っても品(行儀)の悪い中国人や韓国人が多いものだが、このホテルに泊まった中国の人々はとても大人しく品のある団体だった。私たちの傍でベテランと思える中国人添乗員が一人で食事をしていたが、きっと彼女のエチケット教育が良かったのだろう。

食事中、板前の総責任者らしき年増の女性がいきなり「かつおはいかがでしたか?」と自信ありげに話しかけてきた。どの刺身も美味しかったが、とりわけ「かつおのたたき」は最高のもので、初めての味であった。味には比較的うるさい highdy だが、恐らくここ以外ではこれからも味わうことはできないだろうというレベルであった。

 


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