5回目の信州旅行(その1)

 信州はこれまでに何度か訪れている。此の度の旅行は、上信越高速道路横川SA(サービスエリア)の「福膳で朝食をとり、長野県で「縄文おやき」を昼食にする食べ歩きと観光で、宿泊は別所温泉の上松屋と決めていた。

旅行関係の準備は前日すべて完了しているが、当日の準備がいろいろとある。お爺さんは荷物の積み込み、資源ごみの持ち出し、お湯沸し・・・、お婆さんは戸締り(最近の窓や扉は3重ロックだから20か所近くあると結構大変である。)、ガスや電気などのチェック、庭や家庭菜園の水やり・・・と手分けしても毎回30分以上かかる。自宅を6時発予定だったが意外に早く準備ができて、5時半の出発になってしまった。お蔭で予想外に行程が早く進み余裕ができたので、途中の小諸ICで高速道路を降り小諸城址である「懐古園」に立ち寄ってみることにした。小諸城は「日本百名城」でもあり、全国でも珍しい穴城である。約400年経った今でも当時城主の仙石秀久が築いた石垣や大手門がそのまま残っている。

                       全画面でどうぞ!▲

懐古園を後にして、いよいよ今回の旅行を一般道から始まる。

主な目標は最近NHKや民放の放映で一躍脚光を浴びている「縄文おやき」の信州(長野県上水内郡小川村)「小川の庄」、鹿教湯温泉とその周辺の観光、別所温泉に宿泊してその周辺の散策、さらに北国街道の一つで有名な「海野宿」を訪ね、しめくくりは世界遺産登録が間違いなく見込まれている「富岡製糸場」を見学することである。

「小川の庄」は人里を離れた山の上にあり、昼間でも女性独りなら怖がって登れない位の細い、車のすれ違いもできない急な山道10分以上登る。途中には民家も外灯も殆どない状態である。

「落ち着いて」、「ゆっくり…」、「もう少しです」などと幾つもの立札がある。

highdy からその昔特訓を受けている紫陽花はものの見事にハイスピードで登るが、運転の下手な人なら片道20分近くかかるかも知れない。

おやき村の「売り」(おやき)について知らない人は、遠くから苦労してわざわざ登り「うどん」や「蕎麦」を食べ、後から聞いてガッカリしている人もいる。折角来てお気の毒に・・・。

ここの「おやき」は生地がいい。もちろん目の前で焼いてもらえる本物が美味しいが日持ちはしない。ネット販売されているものは予め焦げ目だけつけ、蒸したものであるから冷凍が可能である。食べ分ける舌を持たない方なら、それでも十分に美味しいと感ずるだろう。

          奥で具を詰め、手前で次々に焼く、そして頂く・・・
          奥で具を詰め、手前で次々に焼く、そして頂く・・・
  遥か彼方の下界に民家、落ちれば谷底?
  遥か彼方の下界に民家、落ちれば谷底?
  新緑の中に八重桜が間もなく満開かな!
  新緑の中に八重桜が間もなく満開かな!

対向車があったらどうしようと心配しながら登った山道だが、なんと! 上についたら「お帰りはこちら」と書いてある。だったら登り口に書いておけばいいのに。怒り!

気を取り直してまた1時間半もかけてふた山ばかり昇降を繰り返し、鹿教湯温泉まであと30分のところで県道12号線の「通行止め」の案内が…。近くで生コンミキサー車の運転手に聞くが現在地からの「う回路はない」とのこと。仕方なく断念!。怒り!!また来た道を3kmほど戻ったう回路で別所温泉に向かい、手近なところから観光をすることにした。でもカーナビは瞬時にう回路を探し出してくれ、大幅な予定変更にはならなかった。

 ところが国宝「大宝寺」の三重塔を観に訪れたらまた残念!!

ご覧の通り生憎の工事中。完成は1か月後になるそうである。怒り!!!

でも、国宝は大切に保護すべきものでもあり仕方がない。今回も出発する前の日まで雨でお天気に恵まれるお天気男でも、こんなアンハッピーなこともある。

5月の信州旅行は春を2度味わうことのできる楽しみがある。自宅近郊では1か月~1か月半前に終わった花がいま盛りである。さすがに桜のソメイヨシノはそろそろ終わりに近づいているが、八重咲きの桜はまだ満開にもなっていない。梅も今が満開。とにかく関東地区の2か月分の花が同時に咲いているから、何処に行っても花だらけで美しい。そんな花に癒されながら怒りもおさまって次の目標へ移動することに。

国保の説明が気だけはしっかり撮影してきたが、また訪問する機会があるか否か…。


 

 [Back]  [Blog Top]  [Next]