今の時期の庭は…

 いつも、玄関の周りはじっくり見ることがない。自分にとってその必要性が無いことが大きな理由であろう。

何気なく気が付いたら、誰にもらったのか手芸で作った布の柿が5個、フリマの女王紫陽花)が昔見つけたフランスの著名な作家によるらしい陶器の時計、何やら小さな朝顔らしき小さな花が2つ、ニンニクが2個、お福さん人形、花瓶、小箱、その上には、highdy が先日買ったロボットのワンちゃん(身震いしながら人の声をオーム返しに喋る犬)とやたらゴチャゴチャ置いてある。どうやらこの時期は飾る花が庭に無いらしいと気づいた。

やっぱり思った通りで庭に出て見ると、今の時期は花らしい花が少ない。柿は鉢植えだが3種類とも元気に育っている。(下の写真)

今年は珍しく柚子もレモン(ベランダで鉢植え)も出来が悪い。それでもかなりの数はありそうだ。でき過ぎるのもその処理に毎年困っているし、柚子ジャムを作るのも highdy の仕事だからほどほどがいい。

    柿は直径40cmの鉢で育てているが、
    柿は直径40cmの鉢で育てているが、
近所もびっくりするほどよくできる。
近所もびっくりするほどよくできる。

柚子(左の写真)はまだ青々とした状態で、正月前後に収穫できる状態になる。

さて、花の話だが見渡してみると、さっぱりない! 必死によく探しても4種類しかない。

3か所ある家庭菜園には食用菊を含めて菊が何種類もあるのだが…。


次に見つけたのがシュウカイドウ(秋海棠)。シュウカイドウ科シュウカイドウ属(ベゴニア属)に分類される多年生草本球根植物であることから、ベゴニアにそっくりで繁殖力もお旺盛である。類似の種類はやたらと多く、highdy は詳しく知らない。花言葉は「片思い」「恋の悩み」「未熟」、なんとなく秋らしい寂しさを感じる。

 先ず玄関先にあるヤマホロシ(山保呂之)。南米のブラジル原産だがナス科ナス属であることから、「ツルハナナス」(蔓花茄子)とも言われる。玄関に入るにはこの棚の下を通って入るが、我が家のように陽当たりが良いと初夏から11月末まで半年間きれいに咲いている。一説には厳密な意味でのツルハナナスと通常のヤマホロシは違うそうだが、highdy にはそれを区別する知識はない。花言葉は「真実」「さみしがりや」「微笑み」。

3番目に見つけたのがシモツケ草。遠くから見ると一見「ふじばかま」(藤袴)に似ているが全く違う。我が家のシモツケ草は、源平咲きと呼ばれるもので、同じ枝に紅白の2種類咲く。花言葉は「整然とした愛」「努力」「自由」「気まま」で、秋らしくない言葉が当てられている。

   すすき」に寄生しないと自活できない
   すすき」に寄生しないと自活できない

最後に見つけたのがナンバンギセル(南蛮煙管)。花の形が、南蛮人(昔はポルトガル人やスペイン人をこう呼んだ)の用いたタバコを吸うパイプの煙管(キセル)に似ているところからこの名がついている。葉緑体をもたないため自活できず、「すすき」(薄、芒)などの根に寄生して育つ花言葉は「物思い」で、秋にぴったりの感じがする。

 この「すすき」は鷹の羽(は)「すすき」という
 この「すすき」は鷹の羽(は)「すすき」という

すすきは「カヤ」(茅)とも呼ばれ、イネ科のカヤ属に分類されるが、すすきには種類も多く縞模様のものもある。通常は縦の長手方向が多いが我が家のものはご覧のように横縞である。右の写真は季節的に枯れかけた色だが、夏はもっと白くてきれいである。白い模様が鷹の羽根に似ていることから「鷹の羽すすき」と言われているようだ。こんな状態では、飾る花が無いのも頷(うなづ)ける。が、この種の仕事は主婦の仕事とも言えるもので、highdy は口は出さないことにしている。

 

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