ホテルを出る時から今日はとてもお天気が良い。遠くの山々には雪が残っているが、平地では雲ひとつ無くとまでは言えないものの快晴である。途中の桜もいろいろで、今年は存分に桜が楽しめた。
満開だったり、散り始めている桜、しだれ桜や八重咲き桜は、ちょうど時期がいい。友人の別のブログでは、三春の滝桜がちょうど良い時期だったようで、高速の直ぐ近くの左側に位置していたが今回は通過した。
音声反応型多機能ロボットによる自動運転中につき、私はあたりをキョロキョロ、パシャリ、パシャリとシャッターを切る。
向かう先は、飯坂温泉より2時間余りの宮城県登米(とめ)市。素晴らしい観光日和である。
途中ちょっとしたタイミングにより信号機の手前での進路変更ができず、バイパスに入るつもりが旧道(一般道)側にて信号待ちになった。急ぐ旅でもないのでそのまま進むことに。
おや? ラッキー! 紫陽花に言われてふと見ると・・・。おお。かの有名なラムサール条約登録湿地の一つである「伊豆沼・内沼」湿地の周辺を走ることになった。我が国では二つ、本州では唯一の登録湿地である。しばし、ここで休息することにした。
いつも旅行に行ったら、市の観光課またはその地域の観光協会を尋ね、資料をもらったり、見どころを聞くことにしている。
今回も登米(とめ)市役所を訪ねたが担当部署では詳しく知らないが、恐れらこの場所であろうということは数名のベテランで推定ができた。「それなら、登米町(こちらは[とよままち]と読む)総合支所なら知っている神社でしょう」とのこと。市内で唯一「とよま」と昔(芭蕉の時代)と同じ呼び名で呼ばれる町の地図をもらった。早速カーナビにセットして向かうこと20分。なんだか市役所より立派な支所が見つかった。
早速、市役所から紹介を受けたこと。東北地方復興支援を目的にした旅行であること。長い間の松尾芭蕉がテーマの旅行であることを告げると、ベテランと思える女性二人と部長以上の幹部と思われる男性が話を聞いて下さり、一般観光資料でない一部しかないという資料をコピーして道案内の説明をして下さった。
いつもながら、私達が探している句碑や遺跡は、研究者の論文やマニアの観光記録にしか出ていない、一般の観光資料にない場所ばかり尋ねるから、面白いけれど結構大変でもある。 (実は今回もそれにまつわることで喧嘩になったが、私の力で難なく解決し目的を達することができ、後でめでたし、メデタシとなった。)
やっと探し当てた神社の石段を登る紫陽花。
地元でもそれほど有名ではない登米神社。鐘楼のそばに見える桜の蕾はまだかなり固い状態だが、あと1週間もすれば開くだろう。(左下の写真)
努力の甲斐あって見つけた句碑の傍で、ネットで検索した資料を手に記念撮影。文字は読み取れないので、句碑を示す案内柱に書いてある。
さらに、もう一つこの町に句碑が残っている筈なのだが・・・。
それがまた偶然、ちょうどこの神社で年配者の集会があり、その中の一人が「それならあの川べりに句碑が・・・」とのことで、先ほどの総合支所の方との話がマッチングし確信を得た。
途中で警察資料館(右)に立ち寄り向かうことにした。この資料館は大したことはないが、昔の監獄(留置場)の再現、新旧の制服、階級章、白バイ、パトカーの古いもの、その他古い資料などが昔の木造警察署を利用して保存してある。
寄り道はしたが、最後の句碑は容易に見つかった。
お腹が異常に膨らんでいるが、別に食べ過ぎでもなく、太っているわけでもない、風のいたずらである。皆様のお蔭で無事目的の「芭蕉一宿」の句碑が見つかった。今回の目的は、復興支援が主目的であるから、観光地に沢山のお金を落としてあげないといけない。神社でもお賽銭代わりにお金を使い、観光物産センターでも多量のお土産品を買うし食事もした。もちろん車の燃料を入れたり、通行料を払ったりするのも間接的な援助につながるだろう。
今夜のお泊りは、五浦海岸の「五浦観光ホテル」である。登米からは高速を利用して、3時間40分の予定で、夕方16:50着予定である。
いつもかなりいい頃加減な行動ではあるが、おおよその目安の観光時間と走行距離を決めており、大体30分前後の狂いで収まっている。
では、また明日。
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phoosuny (月曜日, 29 4月 2013 20:15)
素敵な旅行でしたね! ちょっと豪華。
風の悪戯はコメントありで納得です。
highdy (月曜日, 29 4月 2013 21:08)
phoosunyさん
これでもまだ、これまでの「奥の細道」で完全でないところがあり、もう一度日本海側に行かなければいけないところが残っています。専門の研究者が調査したような足跡まで訪ねるのは、至難のことです。