ブログのタイトルだけで、もうお気づきの方も多いだろう。そう、3行ブログを始めた理由は以前に書いた。が、実はその底流にあるものは、頭の老化防止の意味もある。
いかにすれば簡潔で易く短い文章にできるか豊かな表現になるか、いろいろ知恵を使って書き直すわけである。本ブログで3行に書ける文字は長いようで短く約100字。140文字の Twitter よりきびしいものになる。だから100字分でも数100字分の労力を要している。
どうしても言いたいことを書いていると、字数オーバーになってしまう。そこで、いかにすれば簡潔で短い文章にできるか訓練をしている。
必要なことを制限されたスペースに表現する技術は、社会で非常に多く使われる。限られた資源(時間、予算、人材など)で最大の効果を上げるための広告、決められた時間内に技術説明をするなど。
私は社内発明でかなりの賞金を得たが、とにかく10分前後の短い時間で濃い技術内容を発表し、そうそうたる審査員に訴求・説得しないければならない。発表技術もエンジニアとしての評価対象なのである。どうしても長くなりがちだが、時間不足(オーバー)は減点対象である。余裕がある場合は、むしろ内容が貧弱で大した成果でないことが多い。残り2分前の予鈴が「チーン」となると少々焦る。その場合「時間がないので…」は減点対象となる恐れがあり、「以上はこの発明の成果の一部で、詳しくは報告書にまとめてございます。」と切り上げる。そして、あたかも「これが簡単なまとめです」的に用意した原稿内容を適度に割愛し、技術要点や結論ポイントをうまく説明して誤魔化すのもテクニックのひとつである。
講演会や講習会の講師に招かれても、制限時間内できるだけ多くの情報や技術をお伝えしたいと思うと、残り時間が気になってくる。これらは日頃から訓練が大切で、慣れていない人には大変である。会社の規模や業種には関係ない。大学や社会に出ると論文を書く機会もやたらと多くなる。最近では就職試験さえも、学力・成績より本人のヤル気、考え方を述べさせることが多い。濃い内容のものを短い言葉や文章で表現することは意外に難しいものである。
中・高生くらいの若い世代からその練習をしておくと良いだろう。
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morio (金曜日, 15 2月 2013 10:19)
短い文を書くことあるいは短い言葉で話すことは難しいです。沢山の言葉を知らないと書けません。また練習も必要です。長くしゃべると「くどい」と言われますね。一方短すぎて相手が誤解するときもあります。学校ではデベーとする訓練が必要です。自分の考えをまとめる、相手に分からせる、そんな訓練の場がないのが残念です。
highdy (金曜日, 15 2月 2013 10:29)
私の学生時代にもそのようなDebate(ディベート)のような学習は殆どなかったように思います。
米国などではその大会もあるようですね。全く反対の意見を持って戦う言葉の戦争のようなものですが、短い言葉にするほど、適切な言葉をどれだけ多く知っているかということが大切になります。
漢語など難しい言葉を使うのも好きではないし、私の場合、どうも長くなる傾向がありまして…。お恥ずかしい次第です。