またまた津和野へ

     歴史のある津和野の宿「よしのや」
     歴史のある津和野の宿「よしのや」

 8月8日、昨年も山口市内から津和野・萩・秋吉台などを周遊したが、また津和野に行ってきた。前回は我々夫婦と義弟夫婦プラス高齢者1名が加わった5名の旅行だったので、我々の思うような行動ができなかった。というのは、我々夫婦は年の割には健脚で、同年配の多くの方々はついて来れない速度で名所・旧跡巡り、山登りをするからである。他の皆様に合わせて、見たい・歩きたい工程を大幅に割愛した旅行だったので、今回はその補足の旅である。

         とても素敵な気配りのある女将
         とても素敵な気配りのある女将
        フロントから各部屋へ すべて畳を歩く
        フロントから各部屋へ すべて畳を歩く

リピータであることを配慮してのことか、気配りのできた女将(おかみ:Facebook 女将の会「なでしこ」に参加中)の采配で、特に眺めの良い部屋をご用意頂いた。フロントを通過するとスリッパなどの履物は不要(必要な方は部屋に足袋が用意してある)で、すべて畳の上を歩いて移動。食事も畳の上に椅子掛けで、膝の悪い老人への配慮も行き届いている。料理の器の選択にも細かい配慮が見られる。私は自分でも僅かばかりの心得があるつもりだが、味は言うまでなく腕のいい板前のようである。前回の美味しい料理も我々老人には多過ぎて食べるのに苦労したので、今回は予算を少し下げてみたがそれでも十分過ぎるほど満足した。

      山陰の小京都「津和野」の一部
      山陰の小京都「津和野」の一部

山口が「西の京都」と呼ばれるのに対して、津和野は「山陰の小京都」と呼ばれる城下町である。

山あいに城壁と赤瓦の家並みが美しく、時には山口線のSLの汽笛もこだまする情緒のある、歴史を感じさせる町である。古くは津和野城を築城した千姫事件(大阪夏の陣で家康の孫千姫を救出したものの、約束が裏切られ、切腹を命ぜられた)で有名な悲劇のヒーロー坂崎出羽の守をはじめとして、西周(にしあまね)、森林太郎(森鴎外)、安野光雄など多くの著名人を輩出している。

永明寺(ようめいじ:曹洞宗の寺)境内には、坂崎出羽の守や森林太郎の墓がある。乙女峠のキリシタン信徒の殉教も有名な話。山の頂上に作られた津和野城の城址も素晴らしい眺めで、日本三大稲荷の一つ太鼓谷稲成神社(唯一「稲成」と書く)参道途中からリフトで山に登り、山道を往復約40~50分余りの観光コース。

島根県の有名な産物「石州和紙」を作っている工房、いろんな美術館、記念館、資料館、旧居など、急いで歩いても1日ではちょっと無理である。それに年間を通してのいろんな催し物もあり見どころは多い。

文頭に掲げた宿「よしのや」はもっとも有名な老舗の一つで、何百名にも及ぶ著名人(芸能人・タレントの類を含む)が宿泊し、ひと筆残している。そのごく一部が各部屋に披露してあるが、達筆で判読できないものが多いそうで、とても整理が追いつかないという。

何十枚かはカメラで複写したが、私には読めないサインも幾つかあった。特に昭和のものが多いようである。(下の写真はその一部)

            石坂浩二
            石坂浩二
       左 倍賞千恵子 右 吉永小百合
       左 倍賞千恵子 右 吉永小百合

津和野は実家から近く、車で1時間と40~50分で行ける。今回は山口市内で少し遊んだ後、大学構内(吉田キャンバスまで無料の高速道路で40分弱で行ける)の学食で昼食を摂り約1時間の安全運転である。国道9号線の大鳥居が津和野町への分岐(入口)の目安になる。旅の楽しみは食事も大切なものの一つであるが、やはり、時間とお金に縛られないのんびりしたひと時が楽しい。そして、最も大切なのは自分の健康である。

前回公開しなかった写真の一部を下にアップしたが、写真の中で津和野城址から眼下を見下ろす写真中央に、前掲の稲成神社の駐車場が見える。左側の茶色いビルの右側(写真中央)の白い大きな建物は、宿泊した宿の一部である。帰りに頂いたグループ企業(5社)の3,000円割引券も嬉しいサービスの一つである。

 

楽しい旅はゆとりの予算、時間、健康3条件が必須のものである。

 

   

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コメント: 10
  • #1

    フクハク (土曜日, 11 8月 2012 11:04)

    お早うございます。

    津和野へは、2度ほど行ったことがあります。
    バスツアーだったので、慌しくてあまり印象に
    残っていません。

    でも、津和野城址から眺める風景は、心和ませて
    くれました。

    せめて、次回は時間をかけて回りたいです。

  • #2

    yamayuri (土曜日, 11 8月 2012 15:15)

    お城も街並みもいいですね。
    堪能されたようでよかったですね。

    そのうちにと思いながらもなかなかでかけられません。

  • #3

    津和野のお宿 よしのや 女将 (土曜日, 11 8月 2012 20:32)

    ありがとうございます。
    素敵に、当館をご紹介していただきまして、感動しておりました。
     この度…「出会い」の大切さに、改めて考えました。
    皆様のお元気な顔が、もぅ一度見たい。
    私の日々の楽しみでもあります。
    再会の日は、朝からご褒美を待つ子供のように、楽しみで仕方がありません。こんな私でございますが、津和野の町でいつまでも皆様のお帰りをお待ちしております。
    津和野のお勧めスポットをご用意しておきますので、次回を楽しみにしていてくださいませ。
    ありがとうございました。

  • #4

    みつば (土曜日, 11 8月 2012 21:43)

    一度は行ってみたいところです。
    ゆっくりと時間が出来ましたら
    是非 行ってみたいです。

    ・・・が
    いつになることやら?

  • #5

    Highdy (日曜日, 12 8月 2012 16:14)

    フクハクさん

    実は私も今回で3回目です。
    若い頃ツアーで訪れたことがありますが、正に慌ただしく廻り、殆ど記憶に残っていません。多分出雲大社も同じ計画に含まれていたと思います。

    観光地は何処でもゆっくり時間をかけて廻りたいですね。

  • #6

    Highdy (日曜日, 12 8月 2012 16:46)

    yamayuriさん

    城下町の面影はそんなに残っていませんが、いろんなところで昔が偲ばれ、歴史を感じる町並みです。
    健脚の方は山頂の城址から殿様になった気分で、眼下の町並みを見下ろすのもいいと思います。

    是非、一度おいでになって下さい。ご案内しますよ。

  • #7

    Highdy (日曜日, 12 8月 2012 16:55)

    津和野のお宿 よしのや 女将さん

    コメント有難うございます。
    前回に続き、大変お世話になりました。
    何処で誰に紹介しても恥ずかしくない「津和野のお宿」です。上手く紹介できていませんが、ご勘弁を…。

    我が紫陽花(愚妻のブログ上の別称)の唯一の不満がありますが、それはメールアドレスが判った時に…。
    このブログもたまに覗いてみて下さい。

  • #8

    Highdy (日曜日, 12 8月 2012 17:00)

    みつばさん

    是非いらして下さい。道案内もお引き受けいたします。

    折角なので2泊3日位だと、津和野、萩、秋吉台と周遊し、宿も「よしのや」はもちろん、萩の姉妹館(これまた素晴らしい宿)にも泊まることができますよ!

  • #9

    phoosuny (月曜日, 13 8月 2012 14:15)

    素敵な所に行って来られたのですね。
    歴史のある街はほんと趣がありますよね。

  • #10

    Highdy (月曜日, 13 8月 2012 19:33)

    これまでの人生に感謝をしつつ、ボランティアや自分の勉強をしながら、こうして観光などで老後を充実して過ごせるのも、若い時に頑張った結果だと思います。

    ご案内をしますので、是非時間をみて遊びに来て下さい。